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誤嚥性肺炎で死なないために気をつける

誤嚥性肺炎で死なないために気をつける

風邪やインフルエンザが流行しています。
咳が長く続いている場合、風邪の症状が重い場合、
肺炎かもしれません。

肺炎は、日本人の死因の第3位です
(1位はガン、2位は心臓病)。
肺炎のうち、高齢者に圧倒的に多いのが、
『誤嚥性肺炎』です。
肺炎で亡くなる高齢者のうち、
実に7〜8割が誤嚥性肺炎であると推定されています。
よく、食べ物を誤嚥して
誤嚥性肺炎になると思われていますが、
実は違います。
原因は、口の中の細菌。
口の中の細菌が誤嚥で肺に入り、
肺の免疫力が低下していると、
肺炎を発症します。
ですから、
食べ物が肺に入っただけでは、
誤嚥性肺炎は起こりません。
また、
口の中の細菌が肺に入ったからといって、
必ず誤嚥性肺炎を発症するわけではないのです。
誤嚥性肺炎の治療は、
下記の通り。
肺炎の起因菌に対する
抗生物質の投与。
治療効果を上げるための栄養療法(点滴)。
口の中の細菌が
増えないようにするための口腔ケア。
安全に口から食べる機能の維持と改善。
肺炎治療後の日常生活動作の
低下を予防するリハビリ。
予防するためには、
唾液を出す唾液腺マッサージや
口ストレッチ
1日に2度3度と歯を磨く。
飲み込み力を強くするごっくん体操。
(唾液を5、6回連続で飲み込む)
口の機能を高めるぱたか体操。
(ぱ、た、かをそれぞれ5回ずつ、はっきり発音)
葉酸をとって、咳反射・嚥下反射の
低下を招く脳梗塞を防ぐ。
といったところ。
テレビをみながらの食事や、
食後すぐに横になるなど、
誤嚥をしやすい日常生活での
NG習慣もやめたいところです。
いずれにしても、
肺炎は免疫力が下がると
かかりやすくなる感染症ですから、
大切なのは、細菌が入ってくるのを防ぐ
身体づくりと、入ってきた細菌に負けない
元気な身体(免疫力)です。
別の病気にかかっている、
高齢であるなど、
体力や免疫力が低下している人は
十分に注意しましょう。

以上の話は、
愛知医科大学病院の前田圭介医師、
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長、
日本大学歯学部の植田耕一郎先生にうかがいました。

健康生活マガジン
『健康一番けんいち』10号では、
誤嚥性肺炎、摂食嚥下障害を取り上げました。
詳細はけんいちにて紹介しています。

けんいち編集部
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