
大分県 日田市ってどんなところ?

大分県の西部、福岡県・熊本県に隣接した北九州のほぼ中央に位置しています。
神話の舞台で有名な『阿蘇五岳』・九州本土最高峰の中岳『くじゅう連山』の偉大な山に囲まれ、
その豊富な水源と自然は心を癒してくれます。
また、夏と冬の寒暖差が激しい等、四季の移ろいがはっきりしている為、
昔から杉『日田杉』や檜の産地として有名です。
歴史的にもその地は聖地だった!
上記の説明通り現代も風光明媚な場所だが、歴史上でも聖地なので紹介したい。
時は江戸時代、日田は幕府直轄地・『天領』でした。
またこの時代に4ヶ所設置された職名・郡代の一つ『西国筋郡代』が置かれ、
全国的にも大きい『天領』でした。
日田と言えば「日田杉?日田焼きそば?」
前略 全国の焼きそば好きの皆様‼焼きそば大好きな私がお勧めしたい焼きそばの一つ
『日田焼きそば』その食感が素晴らしい!絶品です!
さて『日田杉』です。
『日田杉の特徴』日田杉は、鹿児島県屋久島の屋久杉・宮崎県日南地方の飫肥杉と並ぶ
九州三大美林の一つです。
素材の表面は硬く防虫効果も高く木目も細かく艶もあり
主に建材などで使用されています。
『下駄・GETA』知ってます?

そう!温泉旅館にあるアレ・温泉街でどこからとなく聞こえる「カランコロン」の音色。
そう「下駄」です。

最近では、トップアスリートのトレーニングなどで話題になった「一本歯下駄」
アスリートだけじゃなくダイエットや体幹トレーニングなどにも効果があると、
コロナ禍での自宅トレーニングでも話題でした。
下駄とは
下駄(げた)は、鼻緒があり、底部に歯を有する日本の伝統的な履物
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E9%A7%84
縁起物としての下駄
- 古来より千客万来
- 安全の縁起物
- 幼子の成長を願う贈り物
- トイレに飾るといつまでも丈夫に歩ける健康祈願
- 左右揃って一足なので「夫婦円満」の象徴として
- 玄関に飾れば商売繁盛や良縁に恵まれるなど
沢山の縁起物として今でも用いられています。
『下駄製作所 株式会社 オオツカ』

先日、ご縁があり 代表取締役の大塚さんとお話しさせていただきました。
こちらの会社は明治22年創業の伝統ある下駄製作所なんです。
下駄製作所 株式会社 オオツカ HP
オンラインショップ – 下駄のオオツカhttps://otsukageta.com/pages/online-shop

伝統の日田下駄からカジュアルなサンダル下駄まで。木製はきもの専門店として、安心・安全・高品質な商品をお届けします。創業以来、日田の伝統的な特産品である下駄を真心を込めて製造してきました。近年では一般的な鼻緒下駄はもとより、旅館やホテルなどで愛用されております杉の神代焼き(素焼き) サンダル下駄や檜(ヒノキ)の柾下駄、また現在の生活様式に合わせた桐のサンダル下駄などの製造も行っております
https://otsukageta.com/#item

ここで製造工程も公開してしまいます!(許可取りましたよ)

1 下駄マクラ:下駄の材料になる木の角材です。

2 切削機械1:下駄の天面と裏側を加工する機械です。
(工作機械好きにはたまらないです!オイルの匂いが・・・)

3 切削機械2:下駄の側面を加工する機械です。
4 切削機械2動画:側面を加工する工程です。

5 輪積み:下駄の形に加工したものを筒状に積み上げ乾燥させます。

6 天日干し:輪積みである程度乾燥したものを、天日干しでさらに乾燥させます。
※いきなり天日干しすると急激に乾燥し、下駄が割れてしまますので、
輪積みである程度乾燥させてから天日干しします。

7 焼加工:バーナーで下駄の表面を焼きます。(手作業で焼くんですね!)

8 研磨:焼いた下駄の表面を研磨し、煤(すす)を落とします。

9 ゴム貼り、裁断:足への負担軽減の為下駄の裏にゴムを貼り下駄に合わせてカットします。



手仕事の呼吸 一の型‼
こうして制作工程を見ていくと、自動化出来るんじゃないかな?
なんて思ってしまう方もいると思いますが、手仕事をする事で素材の状態や
気温・天候の変化などに合わせて最高の仕事をする事ができるのです。
素材を商品にする過程には熟年の技と職人魂が込められているのです。
まさに「手仕事の呼吸 一の型 下駄製作所の手仕事」と言ったところでしょうか!

こちらの一本歯下駄何か気付きませんか?
今回、記事を書く上で色々情報を見たんですが下駄製作所 オオツカで作る下駄の形(歯)の部分どうですか?
そう!組合せではなく、削り出しなんです。
だから下駄全体の表情には統一感があり強度もあるんです。
履き始めてすぐに歯が折れたら意味ないですものね。
これが下駄製作所クオリティの一つですね。
編集後記
下駄は昔から愛用される履き物ですが、現代ではあまり馴染みがないかもしれません。
むしろ旅先の温泉地などで履いたりその音色を耳にすると特別感があるように思います。
特に今の若い世代の方には、漫画や映画などのメディアを通じて知っているだけで
実物を見たことが無い方もいるのではないでしょうか?
また知らなかった方にとっては、新しいファッションのアイテムになるんではないでしょうか?
先人の築いた知恵と技術を継承し、その伝統を守る一方で時代に合わせた新価値を生み出せることはとても素晴らしい事だと思います。
今、私に伝統の技術を後世に伝える事は難しい事ですが文章にすることで少しでも沢山の方に伝えられればと思います。
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